合格者の声
卒業生の声を紹介
2012年 合格者の声
T・H君(開成)……東大(文Ⅱ)、慶応(経済)、上智(経済)
鶏鳴に入るまで、現代文というものはどこが大事かなどは感覚的に何となくしか判断できないことだと思っていたけど、「対」と「言い換え」と「媒介」という論理を意識し、文章全体の「立体的構成」を考えていくと、筆者の主張がスムーズに分かるようになっていった。さらに論説文だけでなく、小説やエッセイまでも論理を重視して読むという鶏鳴式には初めは驚いたが、実際にそう読むと分かりやすくなった。
高2の授業での、経験についての作文や、新聞報告を実際にやると、自分が何を持っていて何を持っていないかを痛感した。他の塾に行くのと違い、自分の考え方を改めたり、他人と意見をしっかり言い合うことで、自分の欠点を見つめ直すことができた。
古典については、古典というものは難しいし、和歌なんて訳が分からないし、行間を読んだりしなければならないものと思いきや、鶏鳴式はとにかくシンプルで、それが意外でもあり、最初は納得していなかった。ところがレジュメを復習しまくって、鶏鳴式を自分で使えるまでになると、古典は難しいものではないということが分かった。
鶏鳴の授業はシビアだったので行く前に緊張することはあったが、それと矛盾して、毎週行くのが楽しみというか、他の塾とは違い、わくわくして通うということがあった。もともと自分は将来のんびりと暮して平凡な人生を送れればと思っていたのだが、鶏鳴に入ったおかげで、自分の本当に興味の持てる分野を見つけ、そこで挑戦して生きるのも悪くない、というか、むしろそっちの方がいい、と思うようにすらなった。
R・Iさん(共立女子)……慶応(経済)、上智(経済)、ICU(教養)
鶏鳴の方法はもちろんスゴいものでしたが、その中でも特に、毎回の授業のレジュメ作りは、自分の現状把握(自分が「立体的構成」をどれくらい分かっているかなど)になったと同時に、自分が担当の際は、しっかり時間をかけて考える機会となったのでとても良かった。
また私は古典が大嫌いで、古典を学ぶ理由もよく分からなかったのですが、松永さんの授業は、学校や一般の塾予備校でやるような古典とは異なり、文法・単語は最低限でOK、むしろ「直訳・直前直後・テーマ」という論理的なものから問題を解く、というもので、非常に理論的に展開していくものでした。
小論は、自分の貴重な「経験」をもとにするので、普段はしないような、自分の過去を振り返るということができました。しかもただ振り返るだけでなく、中井さんがツッコミを入れるので、「本当の」自分の経験を書くことができるようになりました。私は鶏鳴に行くまでは「空っぽな」人間でしたが、先生方に刺激を与えられ、「行動」することができるようになりました。私は高2から入塾しましたが、もっと早く通っていれば自分はもっと変われていただろうと思います。本当にありがとうございました!!
E・Mさん(桐朋女子)……早稲田(国際教養)、青山(国際政経)、津田塾(国際関係)
鶏鳴で私は初めて「論理的」に考えるということがどういうことかを知った。これは受験のことだけでなく、大学に入った後どう生きていくか、までつながる話だった。いかに自分の世界が狭かったかを自覚させられた。クラスでは、根拠をもって人を批判したり、人前で自分の意見が言えるようにもなった。受験期には鶏鳴でのアドバイスを頭に置いていたから、無駄に緊張せず、リラックスして過ごせた。
T・K君(高卒認定)……慶応(環境情報)、法政(法)
鶏鳴の現国の授業で良かったことは三つある。一つは「復習の方法」通りに復習すればするほど点数もスピードも伸びていったこと。模試では一年と少しで偏差値40ちょっとから60後半まで伸びた。二つ目は、大好きなテキストに巡り合えること。鶏鳴でやった「古典の影」や「自分の物語」は直前期まで繰り返し読んで感動していた。三つ目は中井さんの厳しい批判である。受験間近の時期のレジュメ担当のとき、「お前は手を抜いている。0からやり直せ」と言われ、気が緩んでいることに気づかされ、それから毎日復習するようになった。ただ、中井さんという人は、全然揺れていないのに余震と勘違いしたのか、「ゆれてるゆれてる」と言ってクラスの生徒に笑われるというおもしろい面もある。大人のような子どものような、僕の尊敬する先生であった。松永先生についても、3.11直後に、東北にボランティアに行こうと思っているという相談をした時に、「断固行くべき」と言って下さった。他の大人はどちらとも言わなかった。信頼できる人だと確信した。
ところで、僕は高校を二カ月で辞めて翌年春に鶏鳴に入塾した。直後、中井先生に、高校中退について家族ときちんと話しそれと向き合うように指導され、実家に帰り、二週間家族と話し、それを作文に書き、また先生の指導を受けた。この家族との話し合いがなければ、大学で学ぶべき自分のテーマを作っていくことが嘘になっていたと思う。それをきっかけに原発に関心を持つようになっていたちょうどその頃、3.11が起きた。その直後、原発誘致予定地に行って地元の人に取材したり、大学の研究者に話を聞いたりした。それが自分の「問題意識」の始まりだった。「大学で何を学ぶか」にとどまらず、「何故それを学ぶのか、そのために自分は何をしてきたのか」ということを、現地調査や取材、それに対する中井先生の批判を通じて、だんだんと自分の言葉で語れるようになっていった。
それから、鶏鳴のクラスは、授業前にテキストについての意見を言い合ったり、雰囲気も固くなくて、みんなのおかげで楽しく通うことができるような、そんなクラスだった。
R・H君(城北埼玉)……早稲田(政経・社学)、明治(政経)、立教(法)
ケイメイに入るまでは「現国なんて、勉強方法もないし、時間のムダ」と思っていました。けれど授業を受けて、「ここは違う」と感じました。何より、論理記号や立体的構成など、全くよそでは習ったことがないものばかりで、レジュメの作成には苦戦し、中井さんには怒られっぱなしでしたが、「コレをやれば間違いない!」と思えたし、実際役に立ちました。さらに英語の長文の読解力がかなり向上したことは英語が苦手な僕には、とてもありがたかったです。また中井さんの話は、興味深い話が多くておもしろかったです。
古典の松永さんの解法ほど単純明快なものはないと思います。答えが「直訳・直前直後・テーマ」で出るのに、なぜよそでは教えないのだろうと不思議に思うくらいでした。しかもこんなに役に立つのに、自分ですることといえば「本文を音読してレジュメを読む」だけなので、他の教科に時間をあてることができ、とても助かりました。しかも、鶏鳴式は、あらゆる面で英語に応用ができました。単語を覚えるにしても無闇にやくさん覚える必要はなく、結構「直・直・テーマ」で意味が分かったりするのも驚きでした。加えて、文学史に関して先生が教えてくれたことが本当にバンバン出るので、「本当にこの人は神がかっている!」と思いました。
中井さんの授業がズバスバくる分、松永さんの方は癒し系でオアシス的でした。
Y・I君(海城)……明治(法)、青山(法)
現国の「対」と「言い換え」の基礎現国の方法と、「立体的構成」を根幹とした授業は、自分にとって全く新しいものでした。復習を繰り返すうちに、基礎現国と立体的方法が自然と意識できるようになっていました。最後の最後まで復習を重ねることが本当に大事なんだと痛感しました。古典は、「直・直・テーマ」で全ての問題が解けるという方法に驚きでした。松永先生は自分の古典に対する意識を180度変えてくれました。また、鶏鳴というところは、他の塾予備校と違って、クラスの人同士が明るく話しているというのも驚きでした。ありがとうございました。
K・O(成蹊)……早稲田(国際教養)
「対・言い換え・媒介・立体的構成」で考えるのは、鶏鳴以外で僕は知りません。この四つがあれば、現国に対する取り組み方が180度変わります。そして何より、復習することで伸びるのだということを実感できます。実際に試験前日まで伸びていたという実感が僕にはありました。また、鶏鳴の古典の読むだけで復習になるテキスト類は最高でした。あのレベルの高いレジュメは他のどこにもないと思います。
M・Mさん(双葉)……慶応(文)、早稲田(教育)、学習院(文)
普通の塾だと受け身になりがちですが、鶏鳴では一人一人が積極的に授業参加することが求められ、そこで培われた主体性は、受験期にもめげない強い自分を保つ大きな力になりました。またそもそも、私はHPの「古典は暗記じゃない」というフレーズにひかれて半信半疑で入塾したのですが、実際、古典単語を覚えたわけでもないのに、先生の言う通りほんの少し考え方を変えただけで模試の成績がみるみる上がり、そのおかげで古典にあまり時間もかけず、英語に集中できました。鶏鳴の古漢文なしでは私の合格はあり得なかったと思います。ありがとうございました!
Y・N君(海城)……早稲田(教育)
鶏鳴の「直前直後、媒介、立体的構成」で、問題がほぼ解けるというのは、シンプルで、最後まで信じきることができた。レジュメの作成に対する中井さんのダメ出しとか、あんな大変な授業を乗り越えてきたんだ、というのも大きな自信につながった。古典については、「暗記科目じゃない」ということを思い知らされた。現国と同様、シンプルな「直・直・テーマ」で説明を受け、なかなか定着しなかったが、センターの時期になると、絶対の自信をもって解答を選べるようになっていた。ちなみに、松永さんの指導のおかげで英語の成績まで伸びました。
僕は高2の終わりに、国語が伸びず、一度鶏鳴を辞めたが、それは今思えば「復習不足」だったと思う。復帰して、自分の作ったレジュメにキツイダメ出しを受け続け、中井さんが何度か夢に出てきたりもしたが、鶏鳴に戻ってきて本当に良かった!
M・Nさん(湘南白百合)……早稲田(教育)
鶏鳴では、「問題意識」を持つことの重要性を学びました。 いま自分が問題に思っていることは何なのか、ということを徹底的に考えることによって、自分がすべきことが明確に見えてくるようになりました。これは受験だけではなく、全ての物事に必要とされるもので、私も問題意識を持つことによって視野が広くなったのでは、と思っています。 私にとって、鶏鳴は受験塾というよりは人生の塾でした。もちろん合格は、先生方に国語の力を極限まで高めていただいたおかげです。これからも心が折れそうになった時などにお伺いするかもしれません。その時はよろしくお願いします。本当にお世話になりました。