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鶏鳴学園(けいめい学園)

〒113-0034
東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
TEL:03-3818-7405
  (留守電対応の場合あり)
FAX:03-3818-7958

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鶏鳴学園とは

鶏鳴学園の中学生クラス

中学生クラスの意味

思春期・反抗期に入った中学生は、「自立」という課題に直面しています。
それ以前の幼少期には、大筋では周りの大人に従い、守ってもらってきたことでしょう。
ところが、思春期に入った小学校高学年頃から、彼らは日々周りとの人間関係に悩み、また、この先どんな道を歩むのか、何のために勉強するのかなど、様々な疑問にぶつかって戸惑っています。
かつてのように、ただ素直に親や教師に従うことはできず、だからと言って、まだ自分の考えの中心がしっかりしている訳ではありませんから、もやもやしたまま身動きが取れなくなることもあります。
また、親御さんとしても、子どもが何を考えているのかわかりにくくなり、また、どのように指導し、本人の意思はどう尊重すべきなのか、大変悩ましい時期ではないでしょうか。

しかし、それは彼らが新たな成長段階に入った証であり、そこには「自立」への契機となる大きなエネルギーが秘められています。
そうした彼らに解決のための糸口を与えることができれば、彼らの「国語力」は飛躍的に伸びていくことでしょう。
ふだんは周りと率直に話し合えない状況にある彼らも、鶏鳴の授業の中では、スピーチや作文、テキストを媒介に、同じ悩みを抱える中学生どうしで遠慮なく意見交換します。
その中で、他者を知り、自分を知り、自分の悩みや問題を解決できるような思考力や言語能力を、少しずつ身に付けていきます。言いたいことがきちんと言えて、書くことができる。他人の話が聞けて、他人の文章が読める。そうして、自分の考えと責任で生きていける。
そういう能力や主体性を、彼ら自身が潜在的に強く求めていると感じています。

Voice

「意見交換するのが楽しい。自分の意見に対して反論もあり、違う視点から考えることができてよかった」

「同世代の人が同じような経験をしていて、納得、共感できるところがある。でも、共感できないところには、できない」

「意見を言うことが苦手だったが、一年通って言えるようになった。
 特に、以前は友達との会話で適当にうなずくばかりだったが、「それ違うと思う」とかきっぱり言えるようになった」

「中学に入ってから全然意見が言えなくなっていたが、小学生の時に意見を言っていたような自分に戻れてよかった」

「一つ一つの行動について、他人に流されずに、自分でよく考えるようになった」

「私はこれまで受け身だった」

「生活の中でこれまでは素通りしていたようなことを、深く考えるようになった」

「一週間をダラーっと何となく過ごすということがなくなった。ニュースなどいろんな情報に興味を持つようになった」

「他の人がインタビューで出した質問が、おもしろくてすごいと思った」

「後悔しないように生きたいという気持ちが、一層強くなった」

「自分の中で、どういう考えで、どういうことをしたいのかということを少しずつ確立してきたと思う」

「特に模試・実力テストの点数が上がりました」

「記述の問題が出来るようになった」

「国語だけではなく、他の科目の勉強もおもしろくなってきた」

「私にとって鶏鳴は、自分という人間と向き合って、じっくりかんがえる場所です。自分を見つめ続けてきて、私はほんとうに変わったと思います」

講師紹介

田中 由美子

田中 由美子

Yumiko Tanaka

略歴:1959年大阪生まれ。
津田塾大学学芸学部卒業。(株)キヤノン勤務後、YMCA、日能研、その他の塾で講師を務める。
2009年~鶏鳴学園の大学生・社会人ゼミで、ヘーゲル哲学を学ぶ。
2011年~鶏鳴学園、中学生クラスを開設、担当。
2015年~大人のための、「家庭・子育て・自立」学習会を設立、主宰。

2024年3月5日『思春期の子どもと親、それぞれの自立―50歳からの学び直し―』(社会評論社)刊行。
田中由美子の著作はこちら

15年ほど前から社会人ゼミで私自身が学びながら、中学生クラスを担当してきました。
それまでの人生や子育ての中で、いったい何をどう考え、どう解決すればよいのか、たびたび戸惑い、悩んできましたが、授業で出会う中学生たちも、様々な葛藤を抱えていました。そして、彼らの本音や現実に向き合う中で、彼らが抱える問題は、大人たちやこの社会の問題をそのまま映したものではないかと考えるようになりました。それは私自身がつまずいた問題や、家庭や学校の問題です。

そういった問題の本質と対策について、かつて中学生だった子どもの親の立場からまとめたのが、このたび刊行する本です。

10年ほど前には、子育てなどについて保護者の方たちと共に学び合う学習会も始めました。
子育ては家庭内の孤独な仕事になりがちですが、一人の人間を社会に送り出すというきわめて社会的な仕事です。そのために学び合う開かれた場が必要だと考えました。家庭や女性に関する問題に具体的、かつ本質的にアプローチしていきます。

                                                  2024年2月14日
                                                  田中 由美子

家庭論学習会ブログ
https://kateiron.keimei-tetugaku.com/