合格者の声
卒業生の声を紹介
2023年 合格者の声
S・Tさん(聖心女子)…慶応(文)
現国の授業
高一、高二の現国では、夏目漱石の『私の個人主義』などを読み、進路の考え方や生き方について考えることができました。進路については、文化の観点から社会について考えられる文学部を選んだことが、今の自分にとって最善だったと思います。今後の人生についても、世間や周りの意見に流されたり、逆に周りの意見に反抗したりするのではなく、自己本位で考えていこうと思います。また、毎学期書いた作文では、文章を書くことが好きになりました。なぜなら喋る時よりも、文章にする時の方がじっくり自分について考えることができ、本当の自分の姿がわかるからです。特に学校では作文の終わりに綺麗事を書いてまとめないと評価されませんでしたが、鶏鳴では正直にわからなかったらわからないと書くことで評価されました。そのため、具体的で正直な本音を表現できて、自分としっかり向き合うことができたのだと思います。
特に高二の最後の作文で自主制作映画を作った経験を振り返ったことが印象に残っています。初めは理想と現実の違いが悔しくてただの嫌な思い出でしたが、中井さんからの批判を聞いて書き直すと、この経験で自分が頑張ったことが見えてきて成長できた経験でもあったと気づきました。作文で素直に考える力を養ったことで、実際の生活でも誠実に生きるべきだという意識が強くなりました。さらに、作文の意見交換では、他の人の経験や文章の書き方を知ることができたのも刺激的でした。 高三の現国では、毎週過去問を解き、対、言い換え、媒介の論理だけで入試問題の対策ができるとわかりました。中学生の時からこの3つの論理だけを意識して復習すればどんな問題でも解けると聞いていましたが、なかなか結果が出ず信じられませんでした。しかしそれは自分がほとんど復習していなかったからで、受験期になり真剣に復習するようになると、高三の6月には4572人が受験した模試の現国で80位になり、自信がつきました。
古典の授業
古典は、形式と内容の両方を松永さんオリジナルの方法で勉強できて本当によかったと思っています。形式では、古文も漢文も直直テーマだけを意識するという世界一シンプルな解き方を知りました。たった3つ意識するだけなのに、実際に問題を解くと難しく考えすぎて間違えることが多く、悔しかったです。しかし、現国と同様に同じ問題を繰り返し復習するうちに設問の狙いの予想がつくようになり、正答率が上がった気がします。学校の友人に比べると暗記した単語や特殊な用法などは圧倒的に少なかったですが、約5000人が受ける模試でも毎回3桁代をキープしていました。また形式がわかると内容も理解できるようになり、問題を解くことへの抵抗感が減ったことを実感しました。内容では、日本語や儒教思想の本質を知ることができました。特に源氏物語を扱った学期が楽しかったです。登場人物が対で構成されていたことや紫式部が物語を描いた動機が強い問題意識だということに衝撃を受け、鶏鳴で大切にする対や問題意識などが普遍的に大切なことだとわかりました。毎週授業の終わりにあった本の紹介では、科学や法律など関心の低かった分野のおすすめの本を知り、興味を持つことがありました。例えば『破天:インド仏教徒の頂点に立つ日本人』を読み、インドで活躍している日本人がいることに感動しました。
小論文
慶應文・法学部対策では、小論文で問われているのが自分のこれまでの生き方だということ知りました。すなわち、日常から問題意識を持ち、与えられる文章に問いをたて、成果が出るまで頑張った経験を根拠に、答えを出すのが小論文だとわかりました。私はまず問いが立てられず、本気でやり切ったと思える経験もなかったので、大学では対立を避けずに取り組んだ経験を作ろうと思います。SFC対策では、社会の仕組みが本質的にわかりました。私は小中高一貫女子校に通っていて、とても狭い世界で生きていました。そのため自分が生きている社会にも関わらず、そこにどんな問題があるのかほとんど知りませんでした。またなんとなく知っている社会に問題がありすぎてどのように向き合ったら良いかもわかりませんでした。しかしこの講座で、社会が企業、政府、個人の3つから成り立っているということなど社会の仕組みを知ることができました。
その他
私は、慶應文学部にAO入試で合格しました。この対策授業も楽しく有意義だったのですが、一番印象的だったのは、「AOを受けたいです。」と言った時松永さんに「AOは受けなくてもいいと思うよ。」と言われたことです。とても驚きましたが、その理由が、AO入試を目的にしてしまうと、自分を取り繕って私の本当の問題意識がわからなくなる危険があるからだと知り、本気で向き合ってくれていると実感して鶏鳴の愛を感じました。結局早く受験を終わらせたかったのでAOで受験しましたが、これからも自分の問題意識を作る為に努力していこうと思います。試験が近づいて周りが気になってしまった時も、鶏鳴に行くと周りを気にする必要はなく自分のやることをやればいいと思い直すことができ最後まで受験を終えることができました。
K・S君(巣鴨)…早稲田(人間科学)、東京理科(経営)
鶏鳴学園と他塾との違いは何か? それは論理的思考を育てられるか否かにあると思う。ではなぜ他塾は論理的思考が育ちにくいのか? それは国語という教科を明確な論理で教えることができないからだと思う。一方で、鶏鳴の場合明確な論理がある。そのもっとも核に位置するのが対と言い換えと媒介だ。この三つの論理を常に中心において全ての鶏鳴の授業は行われる。それは現代国語に限ったことではなく、古文でも漢文でも全て同じ論理で教わる。だから、僕が何を質問しても必ず鶏鳴の論理を基にした根拠を説明してくれたので、何が原因で間違え、どうすれば正解に辿り着けるかを理解出来た為、確実に成長することができた。今これを読んでいる方に「国語はフィーリング」又は「国語は量こなすしかない」そう思っている方は多いのではないのだろうか。もうその悩みは起こらない、復習をサボらない限り(笑) ここからは各教科の授業について説明する。
<現国の授業>自分の意見を言う場面がすごく多いことが特徴(大学のゼミに近いと思う)。先ほど述べた論理を理解し、それをアウトプットできる(スピーチなどもする)ことがこの授業の目的だ。担当の中井先生はどっしりとした感じで威厳がある方でたまに怖い笑 でも、非常に愛のある先生で常に受験生目線で語ってくださった。「受験業界では受験生はカモだ。だから怪しい大人に騙されないように!」と言っていたのは印象に残っている。またこの先生は問題意識を重要視されていて、「人生とは問題意識を持つことだ」とまでおっしゃっていた。中井先生は受験だけでなく大学から先のことについても授業で教えてくれる稀有な存在だと思う。ぜひ授業を受けて欲しい。あなたの彼氏彼女がこれから先あなたを大事にしてくれるかの見極め方とかまで教えてくれる笑笑
<古漢の授業>毎回の授業で松永先生特製のレジュメを配ってくださり、しかも家でやることはそれをひたすら復習だけで良いので、何をやれば良いのかが明確でコスパ最強!これ以上の教科書を僕は知らない。初めは本当に授業の復習だけで本番で取れるのだろうかと不安になっていた時期もあった。でも安心してほしい。この古漢大嫌いだった僕でさえたった半年で早稲田の本番で受けた学部全てで7割を超えた。だからぜひ信じてひたすら復習を反復してみてくれ。また、松永先生には個別指導や、教授へのゼミ見学を依頼するメールを監修してもらったりと、本当にお世話になりました。
T・B君(東洋)…早稲田(教育)、筑波(比較文化)、明治(文)
国語の成績が悪かった私に父が紹介したことがきっかけで高校 2 年生の冬に入塾した。入塾する前まで、本文の内容がわからないと設問も解けなかったため、ほとんどの文章を曖昧にしか理解できなかった私は曖昧にしか解答できなかった。しかし、文章の形式の側面を重視して読解する鶏鳴の授業のおかげで国語に対する苦手意識がなくなり、国語の勉強に積極的に取り組むようになった。すぐには成績は伸びなかったが、入試直前まで配られたレジュメの復習を繰り返すことで成績が大きく伸びた。
現国の授業でよかったことについて。現国の授業では「対・言い換え・媒介」で読むというシンプルな方法を読解の基本として 毎週中井先生から出される入試問題のレジュメ作りをした。担当者でなくとも意見を聞かれることがあるので、意見を言うことができるように全力を尽くした。授業後は中井先生のレジュメと録音された音声講義をもとに何度も復習した。これを通して文章の読み方が徐々にわかり、それを自分の頭で体系化することで一般的な入試問題には対応できるようになった。また、学期の初めには自分の体験をもとに一分間スピーチをした。私は人前で発表することが苦手で最初はとても緊張したが、何回か経験した後は少し慣れた。発表の際、中井先生は私がどんなに未熟でも、意見を受け止めてまっすぐに批判してくれた。さらに、父への聞き書きを通して父や家族への理解が深まっただけでなく、自分自身の立場を理解することにもつながった。
古典の授業でよかったことについて。最初、古典単語や古典常識の大量の暗記をしなくてもよいといわれたときは、一般的に言われていることと違いすぎて本当かと疑ったが、松永先生を信頼して本文の内容にこだわらず、「直訳・直前直後・テーマ」でシンプル&クールに解くこと意識して何度もレジュメの復習をした。これも現国と同じように復習を繰り返していくうちに頭の中で体系 化された。入試本番ではほとんど本文の内容がわからなくても正答することができた。
ほかにも松永先生には授業外や小論文の講座でもお世話になった。授業外では、進路
や他教科の勉強法についての相談、さらには個別の受験対策にまで付き合ってくれた。また、小論文の講座では、文章の構成の仕方や小論文を書くうえで重要な考え方や本質的な知識を学んだが、何よりも重要なことが問題意識だ。私は問題意識が弱いために周りの仲間よりも小論文を書くことに躓いたことが多くあった。問題意識が弱いということは中井先生にも指摘された。高校三年の夏、 韓国にいったことを一分間スピーチで話したが、先生の質問には答えられず、環境よりもまず自分の意識を変えろと言われたことがある。問題意識を深めるためのアドバイスは受けたものの、準備に時間をかけすぎてくよくよしているうちに機会を逃し、実行に移せなかった。くよくよしているうちに機会を逃し、実行に移せなかった。このことを反省して、ある程度の準備ができたら思い切って実行に移そうと思う。る程度の準備ができたら思い切って実行に移そうと思う。
最後に、中井先生と松永先生、鶏鳴の仲間、そして鶏鳴に通わせてくれた親に感謝し最後に、中井先生と松永先生、鶏鳴の仲間、そして鶏鳴に通わせてくれた親に感謝します。これからも問題意識を深めていつか鶏鳴学園を卒業できたと言いたい。ます。これからも問題意識を深めていつか鶏鳴学園を卒業できたと言いたい。
R・M君(兵庫)…兵庫県立大(社会情報科学)、同志社(政策)
1.鶏鳴の現国の授業でよかったこと
対、言い換え、媒介の視点から文章を読む訓練をしていくなかで、自分にどの視点が不足しているのかを考える癖がつき、処理速度が早くなりました。また「各段落の最初の一文が大事」「テーマは疑問文」という考えも定着し、文章を立体的にとらえやすくなりました。発表の週はとても緊張しましたが、力を入れて作ったレジュメについて、沢山批判していただいたおかげで、自分を客観的にみる癖がつきました。
2.鶏鳴の古典の授業でよかったこと
古典の単語を語源からinputして、厳選された必要な単語のみがlistに書かれているのがよかったです。なぜなら、その方が単語に欠ける時間を短縮し論理的解法の育成により時間をかけることができるからです。しかし、僕自身が学校式とKM式の中間の単語習得(語源で単語の中心義を抑え、知っている量を増やしていく)をしていたのでなかなか自分のやり方をアンインストールし、KM式に馴染むのに時間を要しました。論理的解法である直直テーマシステムは古文でも漢文でも英語でも活用することができました。特に古文漢文で助詞だけで選択肢を切れる時があるのを聞いたときは大変驚きました。こちらも慣れるまでとても時間を要しましたが少しずつコツが掴めるようになってきたときがうれしかったです。
3.個別指導でよかったこと
個別指導では、勉強でこまったことや塾以外の教材などで応用が難しいものなどを質問しました。もともと僕はわからないことに対してすぐ答えを出したい人でした。でも現国の古典の影の授業でそれは駄目だと教わり、まずは自分のききたいことを明確にするところから出発するよう努力しました。それを念頭に置いて質問をすると、質問が終了したときしっかり理解できたと思えることがありました。
4.おわりに
なぜ他人が書いた文章を読まねばならないのだろうか。これは僕が小学生の時に感じた疑問でした。僕は国語が大嫌いで、英語や数学とは違って自分に合った解き方や考え方はなかったので、点数は安定せずもはやとすら思っていました。先生やオンライン家庭教師の方々に質問してきたけど腑に落ちることは少なく、あきらめそうになることもありました。しかし、高3のはじめに鶏鳴学園に出会って国語は感性ではなく論理によって処理するものだと教わりました。他人の文章を読むのは他人の問題意識を参考にして自分の答えを導くため、という答えに行きつくことができました。それだけでなく、鶏鳴学園の授業はぼくの思考を変えました。日常生活においても対や言い換え、媒介を意識するようになりました。少しずつ国語が楽しいと思える時が増えるとともに自分の思考の薄っぺらさを目の当たりにしました。そして、共通テストで失敗はあったものの同志社大学の試験では約9割正解と、僕にしてはとてもうれしい結果でしたがまだまだ甘すぎる自分を矯正していくべく、問題意識の育成はこれからもゆっくりじっくり継続しようと思います。鶏鳴学園では1年しか学べませんでしたが、人生において重要なことを数多く学べたと思います。ありがとうございました。
A・Tさん(東洋英和)…慶応(文)
1.鶏鳴の現国の授業で良かったこと
「対・言い換え・媒介」という考え方を教えていただいてから、国語が感覚で解く不安定な科目から論理的で確実な科目であると知ることができました。文章の内容は一切読まず、文章の立体的構成を考えるのは最初は慣れず、果たして意味があるのかと考えた時期もありましたが、復習をこなしていくうちに形式で問題を解くのに必要不可欠であることを身にしみて実感しました。特に、受験本番で長文を読むときに長さに圧倒されることなく段落ごとの意味や構成を冷静に考えることができたのは鶏鳴の現国での勉強が大きかったと実感しました。
2.鶏鳴の古典(古文、漢文)の授業で良かったこと
鶏鳴に入るまで私は古文が苦手で、慶應志望だったため古典の勉強にあまり意味を見出すことができませんでした。しかし、松永さんの「直前・直後・テーマ」の原則だけで答えを導き出す解答方法はあまりに美しく最初の授業で感動したことを覚えています。形式による論理的思考だけで問題を解くので、なぜ間違えたのか、どう改善すればいいのかが明確で段々と問題を解くのが楽しくなりました。また、問題の解き方だけでなく、古文の奥深さも同時に知ることができました。和歌を奈良・平安・鎌倉時代ごとに分類しそれぞれの特徴をそれぞれの時代背景に結びつけた説明や、古文の文章で江戸時代に登場した侘び寂びの文化の説明などどれも学校や他の塾では聞けなかった授業をしていただきました。
3.鶏鳴の小論文(作文、個人指導)の授業で良かったこと
慶應文学部の公募推薦の提出書類、小論文対策を松永さんにしていただきました。夏休み明け頃から始め、全部で3年分の過去問を解き、1回につき3回ほど書き直し、その都度指導していただきました。個人指導ですが、同じ推薦を受けるもう1人の子も一緒に指導を受け、彼女の答案と比べることができたことも良かったです。この推薦の小論文試験のお題になる文章は非常に長く、難解ですが、通常の現国や古典の授業でも教わった対や立体的構成を捉える重要性を再度確認したことで本番も焦ることなく問題を読めました。模範解答やレジュメを何枚も作ってくださり、本番前はそれを読んで落ち着くことができました。形式の他には松永さんの哲学の授業も非常に面白かったです。哲学的に人や社会の歴史、あり方を教わった時は、並行して行っていた世界史の勉強にもつながるものがあり、聞いていてとてもワクワクしました。本番の会場では松永さんほどの素晴らしい授業を受けた生徒は私以外いないだろうという思いも自分の自信に繋がりました。
4.そのほか
私は高校3年生になってからの入塾で最初は鶏鳴の独特の形式に戸惑うことが多かったですが、受験という試練の中で初めて自分と向き合うことができました。ずっと目をそらし続けてきた自分の甘ちゃんな部分をビシッと指摘され、それが悔しくて、初めて自分について考える勇気を持つことができました。鶏鳴に出会わなければずっとぼーっとしたまま、それに気づくこともなく生きていたかもしれません。中井さん、松永さん、本当にありがとうございました。
M・Hさん(東洋英和)…日大(芸術)、玉川(芸術)
鶏鳴学園という塾は私の人生を変えてくれた。国語の学力が上がったことは言うまでもないが、それよりも、私はこの塾で出会った先生方のお陰で、これからの人生が良い方向に導かれたことに心から感謝している。
<中井先生>「お前はいつまで経っても前に進めていない。お前はエンマコウロギか!お前はイカか!」これは高2の2月の面談で中井先生から言われた言葉だ。この時、言葉の意味は全く分からなかったが、全身を稲妻に打たれたような衝撃が走った。「前に進みたい。自分の気持ちに正直になろう。」手に職をと考え、資格や職につながる進路にばかり目を向けていたが、中井先生の言葉のお陰でそれまで考えていた進路とは180度違う、本当に自分の好きなことにつながる学びへの道が開けた。
<松永先生>一般入試に向け勉強をしていく中で、第1志望の1校だけ総合型入試を受けることにした。この時、松永さんに大変お世話になった。膨大なエントリーシートの項目を一つ一つ一緒に親身になって考え、寄り添ってくださった。思いをなかなか言葉にできず大変だったが、不思議と辛いと思ったことはなかった。むしろ新たな気付きがあったり、考えを深めることもでき自分を見つめ直す良い機会になった。自分の好きなことを学ぶということは自分を真に成長させる事であり、総合型入試の準備もその一貫なのだということを知った。そして、中井先生から言われた衝撃的な比喩の意味が分かった。「自分のやりたいことを殺して進んでいくなんて、人間じゃないよ」ってことだったのだと。
入塾してから約2年半。励まし高め合いながら一緒に頑張る大切な友達にも出会い、大きく成長することができた。エンマコオロギ。以前作文に蛹になる準備に入ったと書いたが、私は今、立派な人間として歩き出そうとしている。
R・Hさん(香蘭)…東京女子
鶏鳴はわたしの人生において大事なことを教えてくれた場所であったと思います。結果こそあまり出せず講師のお二方にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいですが、鶏鳴はわたしを一歩成長させてくれたと思っています。将来の夢があって大学でこれを学びここに就職する、入塾時のわたしは自分の考えに自信がありました。けれど講師のお二人の授業を聞いていくうちに、わたしの考えてる進路は全てなんかではなくただの一例に過ぎないのだなと痛感させられました。私の中に新たな視点を設けてくれたのが鶏鳴であったと思います。
1.鶏鳴の現国の授業で良かったこと
担当制度が良かったと思います。毎週文章ごとにランダムな生徒2人が中井さんからなげかけられる問いに答えるというものです。私はこれのおかげで自信がついた時もあるし、自分が反省するべき点も見つかったと思います。講師が主体になるのではなく生徒が主体となって授業を進めるようになるのでこの制度は生徒自身の力を育てると感じました。
2.鶏鳴の古典(古文、漢文)の授業で良かったこと
重要事項のまとまったプリントを制作していただいたこと、また古典独特の読み方を教えていただいたのも古典への理解を深めてくれたと感じました。こんな古典の授業は松永さん以外の他の講師にはできないと考えています。
3.鶏鳴の小論文(作文、個人指導)の授業で良かったこと
松永さんの小論文の個人指導には言葉では伝えきれないほど感謝しています。結果こそ出せずとても悔しく、自責の念に駆られますが、松永さんに教えていただいた多くの知識はこれからの人生の糧にして生きていきたいと思っています。松永さんは志望校に合わせた内容のプリントを作ってくださり、私は試験前にそれを見直すことで落ち着いて試験に臨むことができました。それ以外にも松永さんにはたくさん相談に乗っていただいたりして受験中の不安定な心を支えていただきました。大学生になっても悩んだりしたときにはまた相談に乗っていただきたいです。
M・Pさん(聖心女子)…上智(文)、同志社(文)、立命館(文)、中央(文)
鶏鳴で特に、私の成長に繋がったのは作文指導です。興味のある事何でも書いていいと言われ、映画や漫画や写真集について書きました。まず、自分で作文を書く時、頭の中にある事を文にすると、合ってなかったり大したものでなかったりする事に気づき、自分を客観視できます。ただ頭の中で考えるより自分の考えが明確になり、より考えが深まります。次に、その作文を批評されることで、自分自身の欠点に気づきます。その時中井さんに猛烈な批判を受けますが、新しい発見があるのでこの時間が1番楽しみでした。作文だけで無く、小論文や普通の現国の授業でも沢山批判されました。例えば、慶應小論文の授業で、具体的に経験を書けない自分に、「そもそも大した経験をしてないから書けないんじゃないか。いつも抽象的な会話しかしてないんじゃないか。」とか、取材を申し込むメールを書く時「君は相手の事を全く考えてない。今まで一度も考えた事がない。」とか。でも自己否定される事は次の自分になる過程だと気づきました。自己否定されてクヨクヨするのでは無く強く生きていく力も身につけたのだと思います。また、批判される事で自分を批判的に見るようになり、問題意識が段々芽生えて来た気がします。
私は、中3で鶏鳴に入って初めて信頼できる大人に出会いました。鶏鳴の講師は、生徒を人として平等に接します。そして、自分より圧倒的に物事を深く考え、答えを持っています。私は自分の内側を外に出すのに凄く躊躇します。自分の考えを一対一で学校の先生や他の塾の面談で言おうとしたら自分の意思と反して過呼吸で話せなくなります。また、友達とも大した話をしません。でも、作文という形でも自分の内を表現する事で、初めて本当の自分の内を他人に伝える事ができました。それは、口外しないというルールや信頼できる講師がいたからです。鶏鳴に出会えて良かったです。
K・Tさん(頌栄)…早稲田(法)
長い間国語の成績に伸び悩み入塾を決めました。今まで解法が分からなかった私にとって、鶏鳴の3つの論理「対、言い換え、媒介」で必ず解けると言われた驚きは今でも覚えています。また、古文や漢文においても単語の量よりも与えられる必要最低限の知識のみで解けることはとても画期的でした。しかし、正直なところ実際に受験で出題される文章を論理で読めるようになることは最後まで難しく不安は募るばかりでした。それでも先生方の言葉を信じて最後まで復習を重ねると、当日の試験では立体的構成がイメージできるようになり、その時に初めて復習してきてよかったとほっとしました。鶏鳴学園に通い、周りの生徒の気づきや反省を共有する場から多くのことを吸収することができ、国語の知識だけではなく自分自身の視野も広げることができてよかったと感じています。最後までご指導ありがとうございました。
Y・Mさん(東京都市大附属)…慶応(文)、上智(外国)、明治(国際日本)、青学(文)
1.鶏鳴に通うまでの私は読書習慣がなかったので、国語はできるようにはならないと諦めていました。しかし、説明会で「国語は論理だから本を読んでいなくても、語彙力が無くても大丈夫だ。」と言われた時、この塾でなら国語ができるようになるかもしれないと感じ、入塾しました。実際、鶏鳴の授業は今までの常識を覆すもので、「対、言い換え、媒介」の3つだけで解けてしまう、というものでした。はじめは半信半疑でしたが、この方法でレジュメの復習を繰り返すうちに成績が上がっていき、このやり方が正しいのだと確信しました。私は高校受験のとき、焦って頭が真っ白になり、まったく文章を理解できないまま問題を解いてしまい、失敗しました。なので国語にはトラウマがありました。でも鶏鳴の方法ならば、しっかりと手順が踏まれているので、頭が真っ白になっても手順を踏めば問題を解くことができます。だから本番は安心して試験に臨めて、国語を得点源にすることができました。
2.古典は今まで文脈でなんとなく解いており、読解力のない自分には無理だと思っていました。しかし、松永先生のおかげで古典に対する考えが変わりました。「直訳・直前直後・テーマ」を意識して解くというシンプルな方法だったので、読解力のない私でも根拠を持って答えを出せるようになり、自信がつきました。復習も厳選された文章のレジュメを見直すだけなので、私にも頑張れました。また、魅力的だったのはノリナガ、ホクト、シキブです。受験に必要な最小限の知識が簡潔にまとめられています。先生のすばらしいテキストのおかげで、最小限の勉強で成績を大きく伸ばすことができました。松永先生には世界史など他の教科の相談にものっていただき、とても助かりました。
3.中井先生には、作文や小論文の授業でもお世話になりました。私は作文は、綺麗事を並べて書けばいいのだと思っていました。鶏鳴の授業では、自分の経験を具体的に書くことが求められ、今まで問題意識を持たずに生きてきた私にとってそれは正直とても苦痛でした。しかし、何か書かなければ、と自分の経験を絞り出そうとしたことは、今までの自分について考えるきっかけになりました。問題意識をあまり持たず、対立を恐れるダメな生き方をしていた自分を反省することができ、一方で、大したことないと思っていた経験が実は自分にとってとても大切な経験だったということに気づくこともできました。中井先生が時に厳しい言葉で私に真正面から向き合って下さったおかげです。
出来上がった文章は、今まで私が書いたどの文章よりも説得力があり、人の心に響くものでした。
4.鶏鳴の授業では発表や意見交換をよく行うのでとても緊張しましたが、自分と同世代の人たちが色々なことを深く考えたり、経験しているのだと知ることができ、良い刺激になりました。また、生徒間の距離感が近いのでクラスメイトと仲良くなることもできました。
鶏鳴で学べたことで、国語力だけでなく人として大きく成長することができました。これからは鶏鳴で学んだことを忘れず、問題意識を持って生きていきます。
A・Oさん(雙葉)…上智(経済)、青学(文)、法政(国際教養)、学習院(国際)
I・Aさん(順天)…津田塾(学芸)、東洋(法)
鶏鳴の良さは先生たちの良さであると思います。「具体例を出せないやつはクズだ」この言葉は強烈でした。「何か意見を求められた時に抽象的な綺麗事しか出せない大人はクズ。自分の経験を話さなければいけない。」中井さんはこういうことを言う大人です。私は鶏鳴に通うまで、文章で「ザ・優等生作文」という上っ面な綺麗事を無意識のうちに書いていました。それまでは作文が周りから評価されてきたので、入塾時の経験作文が「綺麗事作文だ」とおもいっきり批評されて、衝撃を受けたのを覚えています。本当にその通りで抽象的に綺麗事をつらつら述べるだけでは何も言っていないのと同じです。しかし、作文においてもスピーチにおいても「具体的に」書こうと意識をしても全然書けなく、自分が口先だけの抽象的な人間であることを痛感しました。高校2、3年生のこの時期に批評されて、客観的に自分のことを見つめ直せたのは、自分自身が具体的な人間になろうと成長するいい機会だったと思います。もちろん国語力も伸びます。私は、模試の成績が安定していなかったため、鶏鳴に入塾しました。それまでは文章を内容で読んでおり、興味がある分野は解けるが、ない分野は解けませんでした。鶏鳴では形式(論理)で読む方法を教わり難しい内容でも解けるようになりました。対、言い換え、媒介で解かずに内容で読んでしまう癖がなかなか抜けなく、成績が伸びずに落ち込むこともありました。しかし、言われた通りに鶏鳴のテキストだけをずっと復習すると偏差値が60を超えました。成績が伸びない時は圧倒的に復習がたりていませんでした。鶏鳴を信じて何度も何度も復習すると絶対に伸びます。
松永さんのする話は一生覚えてるだろうなと思う話に何度も出会いました。「むらさき色」の話、「鬼」の話、「かど」の話は、特に圧倒されたのを覚えています。むらさきという花は白色なのになぜかむらさきという。鬼の角とパンツの柄はなぜあの柄なのか。古典単語のかどはなぜ才能と言う意味なのか。どれもこの話面白いなと思って聞いていました。私が古典の授業で1番良いと思う点は、暗記ではなく「理解」で解く点です。暗記したのは直訳・直前直後・テーマという原則の言葉ぐらいな気がします。鶏鳴は、古典単語の覚え方、意味、品詞、文法、古典常識を1つづつ何回も解説してくれます。そのため、暗記して身についたというよりも理解して身についたと思っています。そして、問題は直・直・テーマの原則で解きます。極端に言えば本文の内容なんて1ミリも分からなくても設問は解けるのです。初めは本当かと疑っていました。しかし、正解の根拠が直・直・テーマなのです。参考書などでみる回答の根拠は複雑で、分かっても自分一人では解けないという印象がありますが、この3つは単純だけど論理的なため、答えをこれしかないと確信することができるようになりました。
鶏鳴ではテーマを決めるところから、自己アピール書、志望理由書、取材、2次試験の筆記試験、面接まで丁寧に対策して下さりました。自己アピール書、志望理由書は何を書けばいいのか、何が問われているのかを松永さんに提示していただき修正を重ねました。取材の際は、依頼文、取材の組み立て方、話の聞き方まで教えていただきました。私は法学部を受験したため、法律の内容が関係しても、法的な知識や仕組みまで対と媒介で教えていただきました。文章は、対で書くという一貫性があるためシンプルかつ的確なものが書けたと思っています。そして、筆記対策のレジュメは本当に的確で、論理的な回答の土台があり、本番でも落ち着いて記述することが出来ました。結果は不合格でした。強い問題意識、読んでおくべき本、知っておく常識、試験まで毎日ニュースを見たり出来る準備は全てしたため今も悲しいような気持ちになりますが、後悔していることは1つもありません。個人指導を通して、自分の経験を振り返り、性格の強さと弱さを知り、尊敬する大人に出会い、初めて人生のテーマを見つけました。これは私にとってすごく大きなことでした。結果を知っても変わらず大学生になって学びたいことがあり人生の目標がある。松永さんに「どこに行っても大丈夫」と言われて本当にそうだな、テーマがあればどの環境でもやっていけると思えました。不合格と分かった次の日、鶏鳴の授業がありました。普段から「何があっても鶏鳴には絶対来ること」と言われていたのですが、絶望と恐怖で行きたくないと思っていました。松永さんに「いつ泣き出すから分からないから行きたくない」と言ったら「泣いたっていい」「君の指導はまだ終わっていない」と言われました。その日学校は休んだのですが、鶏鳴には行けました。ここまで考えてくれる大人はいないと思います。こんな私が言うのもなんですが、何があっても鶏鳴に行った方がいいです。社会的に孤独になるのはもっときついと思います。鶏鳴はあなたの味方だから意外と大丈夫です。
最後に、受験が終わった今振り返ってみると、11月からの精神状態は本当に悪かったと思います。周りと比べてはいけないと頭の中では分かるのに、どこかマイナスな感情があってそれを誤魔化しつつ過ごしていました。ですが、不思議にも一般受験は落ち着いて挑めました。それは無意識にいつも通りやれば「何があっても国語は絶対大丈夫」と確信していたからです。自分を信頼できるぐらいの国語力が身について本当に良かったです。2年間ありがとうございました。
K・A君…ICU、中央(法・文・総合政策)
大学選びについても、先生が参考にするようアドバイスしてくださった教授陣とその授業内容等を、ホームページを元に調べてみたところ、僕の興味のある教育理論、国際政治、地政学のどれにも面白そうな講義がありました。ICUでは、今までのやらなければいけない/やらされる「勉強」と違って、自らの問題意識と関連する「学問」ができることを期待しています。ありがとうございました。
M・K君(創価)…獨協大(外国)
僕は高3の10月頃自分の進路選択に自信が持てなくなり、不安で押し潰されそうになりました。その時、先生が「いつでも相談してね。どんなことでも良いから。」と言っていたのを思い出し、僕は藁をも掴む思いで鶏鳴学園の先生に悩んでいることをすべてを吐き出しました。そして、先生と相談を重ねていうちに自分が本当に関心があるのは理系ではなく文系だということが分かり、文転することを決めました。今思うと、高2の作文の授業など(鶏鳴学園では自分の興味•関心のあることについて調べて作文を書く授業があります。)にもっと真剣に取り組んで、自分と向き合っておくべきだったと後悔しています。しかし、結果的に大学へ行く明確目的を持つことができて本当に良かったです。
鶏鳴の先生方ははどんな相談にも親身になって本気で考えてくれます。タブーは何もありません。鶏鳴学園は自分と自分の人生に向き合う最高の機会になりました。